HEALTH FOR ALL「すべての人の健康」をテーマに掲げ、テクノロジーを通じて新しい健康のカタチを創造するICheck株式会社。今回、Decillion Capitalは、「JPMergers」を活用し資金調達をサポートしました（シリーズAラウンド（2回目）、創業以来の累積調達額は約2.8億円）。今回、同社にお話を伺いました。

ー 事業概要についてお聞かせください。

ICheckは、すべての人の健康をサポートする企業になりたいという強い思いから、健康寿命をのばすための「検査をする」という社会課題解決を行っています。昨今の新型コロナウイルス感染症拡大の際には、当社の抗原検査キットがさまざまシーンで活躍しました。みなさんもよくご存知のROCK IN JAPAN FESTIVALやCOUNTDOWN JAPAN、JAPAN JAMといった大型音楽フェスにおいても、参加者の皆さんが安心安全で楽しめる環境を作るために、感染症対策に協力しています。

一方で、「すべての人の健康」というミッションを掲げる当社は、「検査キット事業」一つとっても、がんや成人病、アレルギー、性病など多岐に渡る事業を行っています。最近では、「健康マーケットプレイス事業」として健康/美容/未病/治療分野の商品の販売や、ワクチンパスポート・ウェアラブル端末・生体データなどを扱う「健康プラットフォーム事業」などにも力を入れており、テクノロジーを通じて新しい健康のカタチを創造しています。

ー 非常に重要かつユニークなビジネスとポジションですね。今回、資金調達を実施した背景は？

一番の理由は、まさにテクノロジーを通じた新しい健康のカタチを創造するため。現在、売上が好調な新型コロナウイルス関連の検査にとどまらず、新たな商品開発や共同研究、新しいテクノロジーを使った検査やスクリーニングなどを実施するには多額の費用が必要です。また、エンジニアをはじめとする優秀な人材の確保にも活用します。

2022年4月から「オンライン服薬指導」の規制が緩和されたことも、当社にとって追い風です。診療からお薬の受け取りまでをオンラインで完結することができるようになるなど、医療業界が大きく変革する中で、テクノロジーを通じて新しい健康のカタチを創造していきたいと考えています。

ー JPMergersを活用し、出資先が決定しました。実際に活用した印象はいかがでしたか？

まずは、Decillion Capital（JPMergers）が多くの投資家の方々とネットワークをお持ちなことに驚きました。量という面においては、軍を抜いているんじゃないかなと思います。さまざまな投資家の方々との面談が実現し、出資が決まったのは、Decillion Capitalに間に入っていただいたおかげだと思います。今回出資いただいた投資家の方々も、私達だけでは到底会えないような企業でしたし、きちんと事業シナジーも踏まえて紹介していただけたのが、ありがたかったです。

当初は、我々と投資家との間に別の企業が介在することで、投資検討のスピードが落ちるのではと思っていたのですが、そのようなことはありませんでした。余計なコミュニケーションがなくなり、逆に効率が上がったと思います。

ー 今後、Decillion Capitalに期待することがあれば、教えてください。

今回は、資金調達という目的でご支援いただきましたが、Decillion Capitalは、ベンチャー・スタートアップのインキュベーション的なポジションでもあると伺っています。今後、当社が成長していくにあたり、営業支援や採用支援など、さまざまな分野でご相談できればと思っています。

【出資・譲受企業情報】
企業名：株式会社WAKIプランニング（https://www.waki-planning.com/）
事業概要：スタートアップ向け投資ファンド事業
所在地：岐阜県恵那市

WAKIプランニングは、教育業界向けソフトウエア企業のCo-Founderとして活躍し、同社のシェアを業界トップクラスにまで成長させた柳瀬 貴夫が代表を務め、社会的意義をもったスタートアップに投資するファンド事業を行っています。種から大きな木を育てるという意味で、シード段階から起業家の大志が成就できるよう応援します。

【発行体・譲渡企業情報】
企業名：ICheck株式会社（https://icheck.co.jp/）
事業概要：検査キット事業、健康マーケットプレイス事業、健康プラットフォーム事業、BtoB事業
所在地：東京都千代田区