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資金調達事例

設立2ヶ月のエンジェルラウンドで調達。無人販売機「fuubo」を展開するZERO株式会社

Decillion Capitalの支援と「JPMergers」の活用により、わずか10日間という短期間で出資先が決定した、無人販売機「fuubo(フーボ)」を展開するZERO株式会社。2022年3月設立から、わずか2ヶ月あまりのスタートアップが、どのように出資先を効率的に探すことができたのか、同社共同代表の四辻 弘樹様にお話を伺いました。

ー 事業概要についてお聞かせください。

当社は「地球上の貧困をゼロにする」をミッションに、食品ロス削減とCO2削減を見える化する、フードボックス事業を行っています。無人販売機「fuubo(フーボ)」を通じて、賞味期限間近あるいは期限切れの商品を仕入れ、それらをフードボックスで販売するビジネスモデルです。

日本では、賞味期限が間近なものは食品流通ルールにより店頭には置かれません。例えば、賞味期限が1年間の場合、期限まで3ヶ月程度のものであっても店頭で廃棄されたり、6ヶ月程度のものでも流通の段階で廃棄されるケースもあります。もちろん、賞味期限内のため安全面や品質は落ちていません。日本ではこのような商品を含めて年間500万トン以上の食品ロスがあり、非常にもったいないのです。この食品ロスの削減をビジネスで解決するべく、フードボックス内に納品し、消費者にお得に購入いただいています。また、本来は焼却処分になる商品を有効活用することにより、CO2削減にもつながります。

現在、全国で稼働中の「fuubo」は34台。2022年内には100〜150台。2023年は500台、2024年は1,000台の稼働を目指しています。これらの「fuubo」からは購買行動データを収集・蓄積することができます。今後、このデータを活用しメーカーの商品開発やマーケティング戦略の立案に取り組み、商品開発の段階からのフードロスの削減につなげることが可能です。

また、「fuubo」が多く設置されているのは、ターミナル駅や郵便局、ショッピングモールなど、人が多く集まる場所です。このフードボックスをSDGsを推進する企業のPRチャネルと考え、広告掲載(ラッピング)を行い、企業のプロモーションにも活用いただいています。

ー 実際にどのような人たちが「fuubo」を利用するのでしょうか。

実際に購入される方のメリットは、一般の店頭よりも商品が安く手に入ること。そして、安いだけでなく、日々の生活の中でSDGsに取り組むこともできます。実際にリピート率も非常に高く、SNSなどでも「環境に良いことをしながら、かつ安くて美味しいものが手に入るのが良い」という声や「自分の最寄り駅にも欲しい」「会社に設置して欲しい」といったお声も頂戴しています。また高齢の方で「孫にあげたい。環境問題を考えてもらいたい」という理由で購入される方もいました。

ー 資金調達を実施しようと考えた背景をお聞かせください。

当社の事業には「フードボックス」というハードウェアが欠かせません。その開発やシステム機能の拡充、その他にもマーケティング費用や人材採用など事業を加速するために必要な資金として調達しました。今回のラウンドでは、1億円ほど資金調達を行いましたが、そのうちDecillion Capital経由では社会的意義をもったスタートアップに投資する、株式会社WAKIプランニング様と出会うことができ、無事資金調達を行うことができました。今回、全国の志をもったエンジェル投資家の皆様からご支援をいただきましたが、株式会社WAKIプランニング様もそのうちの1社です。

ー JPMergersを活用し、10日ほどで出資先が決定しました。実際に活用した印象はいかがでしたか?

以前は「仲介やプラットフォームを介在するとスピードが落ちるのでは」と考えていましたが、Decillion Capitalのお陰で逆にスピードが早まり、驚いています。調達先が決まるまでは10日程度だったと思います。柔軟かつスピード感を持って対応していただいたため、大変助かりました。

また、資金調達が成功するポイントは、いかに広い投資家ネットワークを有するかに尽きると思います。Decillion Capitalをおすすめするのは、このネットワークが広いこと、そしてスピード感が早いことです。次回のラウンドでも、引き続きご支援いただきたいと考えています。

【出資・譲受企業情報】
企業名:株式会社WAKIプランニング(https://www.waki-planning.com/
事業概要:スタートアップ向け投資ファンド事業
所在地:岐阜県恵那市
WAKIプランニングは、教育業界向けソフトウエア企業のCo-Founderとして活躍し、同社のシェアを業界トップクラスにまで成長させた柳瀬 貴夫が代表を務め、社会的意義をもったスタートアップに投資するファンド事業を行っています。種から大きな木を育てるという意味で、シード段階から起業家の大志が成就できるよう応援します。

【発行体・譲渡企業情報】
企業名:ZERO株式会社(https://www.nofoodloss.com/
代表者:沖杉大地、四辻弘樹(共同代表)
事業概要:無人販売機 fuuboの運営
所在地:東京都台東区

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