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資金調達

バーンレートとは!? 〜資金調達で使う言葉の意味を解説~

目次

1.バーンレートとは
2.バーンレートの種類
3.バーンレートのコストの種類
4.ランウェイとは
5.固定費の削減
6.まとめ


1.バーンレートとは

バーンレートとは、企業が1ヶ月に/1年にどれだけのコストがあるかを示す指標です。具体的には、人件費、オフィス費用、マーケティング費用、研究開発費用、管理費用など、企業の運営や成長に必要な支出が含まれます。


2.バーンレートの種類

バーンレートは「グロスバーンレート」と「ネットバーンレート」の2種類があります。

・グロスバーンレート

グロスバーンレートは、企業が全体として支出している総額です。支出している総額には、人件費、オフィス費用、マーケティング費用、研究開発費用、管理費用などの費用が含まれます。1ヶ月あたりのグロスバーンレートの計算方法は、「総コスト÷12ヶ月(期間)」です。

・ネットバーンレート

ネットバーンレートは、グロス・バーンレートから収入を引いた金額です。1ヶ月あたりのネットバーンレートの計算方法は、「総コスト÷12ヶ月(期間)-収入」です。なお、特定の1ヶ月のみの総支出はマンスリーバーンレート、特定の1年の総支出はアニュアルバーンレートといいます。


3.バーンレートのコストの種類

バーンレートのコストには、企業が支出するさまざまな費用が含まれます。具体的なコスト要素は企業によって異なりますが、一般的には以下のようなものがあります。

人件費

従業員の給与、手当、福利厚生費用など。

マーケティング費用

オフィスの賃貸、光熱費、清掃費、家具/機器の購入費用など。

研究開発費用

新製品/技術の開発に関連する費用、研究費用、技術者の給与など。

サービス提供費用

提供するサービスや製品に関連する費用、クラウドサービスの利用料、顧客サポート費用など。

一般管理費

事務処理、会計・経理業務、法務費用、コンサルティング費用など。

オペレーションコスト

製品やサービスの生産や提供に必要な原材料費、生産ラインの維持費用、物流費用など。


4.ランウェイとは

ランウェイとは、企業が現金残高で事業を運営し続けることができる期間を指します。ランウェイは、企業の現金残高や利益、資金調達の予定、バーンレートなどを考慮して計算されます。ランウェイ期間が短い場合は、資金調達や収益増加の必要性が高まります。一方、ランウェイ期間が長い場合は、企業はより持続可能な財務状態にあり、将来の成長や投資に対して柔軟性を持つことができます。ランウェイの計算方法は、「現金残高÷ネットバーンレート」です。


5.固定費の削減

ランウェイを確保するためには、バーンレートを抑えることが必須となります。とりわけ、固定費の削減が効果的だと考えられます。オフィススペースの見直しや、人件費の見直し、契約の再評価(保険、ITサービス、マーケティングなどの契約)、自動化ツールの導入と人的リソースの削減などが効果的であると考えられます。


6.まとめ

バーンレートとは、企業が1ヶ月に/1年にどれだけのコストがあるかを示す指標で、総支出を表す「グロスバーンレート」、総支出から収入を引いた「ネットバーンレート」の2種類があります。ランウェイは、企業が現金残高で事業を運営し続けることができる期間を指します。バーンレートとランウェイを把握することは、企業の財務戦略や資金調達計画において重要なことになります。これらの指標が明確になると、いつから資金調達をしなければいけないか把握することができるので、是非算出してみてください。

なお、Decillion Capitalは資金調達コンサルをしております。投資家のご紹介、ピッチ資料の作成、事業計画書の作成など、幅広くご支援しております。お悩みがございましたら、お気軽にお問い合わせください。

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