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BPOとは?基礎知識から導入時のメリットまで分かりやすく解説!

目次

1.BPOとは?
2.BPOとアウトソーシングの違い
3.BPOの需要が高まる背景
4.BPOの主なサービス
5.BPO導入におけるメリット
6.BPO導入におけるデメリット
7.まとめ


1.BPOとは?

BPO(ビジネスプロセスアウトソーシング)は、企業が自社内部で行っている特定の業務やプロセスを、外部の専門的なサービスプロバイダーに委託するビジネスの手法です。これにより、企業は効率性を向上させ、コスト削減を図ることができます。BPOの主な目的は、内部リソースを他の戦略的な活動に集中させるために、非中核業務を外部に委託することです。


2.BPOとアウトソーシングの違い

BPOとアウトソーシングは関連する概念ですが、異なる側面を指す場合があります。以下にその違いを説明します。

・BPO

BPOは、企業が自社内で行っている特定の業務やプロセスを外部の専門的なサービスプロバイダーに委託するビジネスの手法を指します。具体的には、経理、人事、顧客サポート、データ入力など、企業のバックオフィスやフロントオフィスにおける業務を外部に委託することを意味します。

・アウトソージング

アウトソーシングは、一般的な概念であり、企業が特定の業務やプロジェクトを外部のサードパーティに委託するプロセスを意味します。これにはBPOが含まれますが、アウトソーシングはBPOだけでなく、製造業における部品製造の委託や、ソフトウェア開発の一部を外部に依頼するなど、広い範囲の業務やプロジェクトを指すことがあります。アウトソーシングは、効率性向上やコスト削減、専門知識の活用など、さまざまな目的で行われます。

つまり、BPOはアウトソーシングの一形態であり、特に企業のビジネスプロセスを外部に委託する場合を意味します。一方、アウトソーシングはより広い概念であり、業務やプロジェクトの外部委託全般を指す言葉です。


3.BPOの需要が高まる背景

BPOの需要が高まる背景として以下の3つの主要な要因があります。

①人材不足

現在の日本では、人材不足のために経営改善までリソースが回らず、倒産するケースも増加しています。自社で人材採用ができなくても、BPOを活用すれば高い専門性を持つ外部業者へ委託することができるため、業務の効率化を図れます。

②コアビジネスへの集中

競争が激化するビジネス環境において、企業はコアビジネスにリソースとエネルギーを集中させることが重要です。BPOを活用することで、非中核業務を専門的なプロバイダーに委託することができ、内部リソースをコアビジネスに注力できます。このような集中は、企業の効率性と競争力の向上につながります。

③デジタルテクノロジーの進化

デジタル技術の進歩により、業務プロセスの自動化や効率化が可能になりました。BPOプロバイダーはこれらのテクノロジーを導入し、業務のスピードと品質を向上させることができます。企業はデジタルテクノロジーを活用するために、BPOを選択することで、業務プロセスの最適化と革新を実現できます。


4.BPOの主なサービス

BPOの主なサービス内容は、以下のような領域に分かれます。ただし、業界や企業のニーズに応じてカスタマイズされることがあります。

①ファイナンス・アンド・アカウンティング

会計処理と帳簿記録
・給与計算と給与管理
・購買請求書処理と支払い管理
・財務報告と分析

②人事(HR)

・採用プロセスの管理
・労働契約の作成と管理
給与計算と給与明細管理
・従業員トレーニングと開発

③カスタマーサポート

・電話やチャットでの顧客対応
・問い合わせとクレーム処理
テクニカルサポート

④データエントリーとデータ管理

・手書きデータのデジタル化
・データベース管理と更新
データクレンジングと整理


5.BPO導入におけるメリット

BPO導入におけるメリットとして挙げられるのが以下の3つです。

①コスト削減と効率向上

BPOは、外部の専門プロバイダーに業務を委託することで、設備や人件費、トレーニング費用などのコストを削減できます。また、プロバイダーが経験豊富なスタッフや最新の技術を持っているため、業務プロセスの効率が向上し、生産性が高まります。これにより、企業はより競争力のある価格設定や提供スピードを実現できる可能性があります。

②専門知識と質の向上

BPOプロバイダーは特定の業務分野で高度な専門知識とスキルを持っていることが多く、これにより高品質なサービスが提供されます。専門家の手によって業務が遂行されるため、誤りやミスが減少し、顧客満足度の向上や信頼性の確保が期待できます。

③リソースと時間の解放

BPOを活用することで、企業は非中核業務の管理と遂行から解放されます。これにより、内部リソースをより戦略的なプロジェクトやイノベーションに集中させることが可能です。また、時間とエネルギーを節約できるため、経営層やチームはより戦略的な意思決定に集中できます。


6.BPO導入におけるデメリット

BPO導入におけるデメリットとして挙げられるのが以下の2つです。

①セキュリティとコントロールの懸念

BPOによって、企業は外部のプロバイダーに重要な業務やデータを委託することになります。この際、データセキュリティや機密情報の保護が懸念されます。プロバイダーのセキュリティ対策やプライバシー規制の遵守に依存することになるため、不適切な取り扱いや漏洩のリスクが存在します。

②コミュニケーションと品質の課題

BPOにおいては、外部のプロバイダーとのコミュニケーションが遠隔地で行われることが一般的です。言語の違いや文化の違い、タイムゾーンの問題などがコミュニケーションの障害となる場合があります。また、プロバイダーの品質や作業の適切な進行管理が難しい場合、業務品質が低下する可能性があります。

これらのデメリットは、BPO導入の際に注意すべき課題であり、プロバイダーの選定や契約の詳細な検討が必要です。デメリットを最小限に抑えるためには、リスクマネジメントと適切なコミュニケーション戦略の確立が重要になります。


7.まとめ

これまでBPOとアウトソーシングとの違いやメリット・デメリットを解説してきましたがいかがだったでしょうか?BPOとアウトソーシングとの違いを意識しながら、自社に適したサービスを探してみるのがおすすめです。 BPOによって企業の利益アップにつながる可能性もおおいにありますので、これを機会に導入をご検討いただければ幸いです。

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