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採用ハウツー

スタートアップ企業が採用を成功させるために押さえるべきポイントと採用手法

スタートアップ企業は成長過程であり、採用活動にコストやリソースをかけられないことや、大手企業と比べて知名度が低いため採用に苦戦している企業が多いです。しかし組織を拡大し、成長させていくために採用は避けて通れません。そこでスタートアップ企業が採用を成功させるためのポイントをまとめました。

目次

1.スタートアップ企業が採用に苦戦する理由
2.採用戦略の立て方

3.重要な採用基準
4.採用手法
5.まとめ


1.スタートアップ企業が採用に苦戦する理由

スタートアップ企業の採用は難しいということを冒頭で触れましたが、具体的な要因についてまとめました。

・知名度が低い

一番に考えられる理由が知名度の低さです。大企業と比べて企業名の知名度が低いことが多いため、求人を公開しても求職者の目に触れにくいことが多いです。またHP等の整備もできていないため事業内容が正しく伝わらず、応募者が減ってしまいます。

採用の仕組みができていない

スタートアップ企業では人的リソースが限られているため採用以外の業務を兼任していることが多いです。大企業であれば人事部が採用業務を行いますが、他の業務と兼業しているスタートアップ企業では採用に充てる時間が大幅に減ってしまいます。このような状況で、ノウハウを持つ大企業のように円滑に採用を進めるのは非常に難しいです。

・採用コストが少ない

スタートアップ企業では人員だけではなく、採用コストも限られています。そのため多くの媒体に求人を出している大企業よりも求職者の目に入る回数が大幅に減ってしまいます。

・スタートアップ企業に対するイメージ

スタートアップ企業は人員が少なく、残業が多いというようなマイナスのイメージを持たれてしまうことが多いです。加えて、日本の求職者は大企業を好む傾向があるため、そもそもスタートアップ企業を検討している人の割合が少ないという要因もあります。


2.採用戦略の立て方

様々な要因から難しいとされているスタートアップ企業が押さえるべき採用戦略の立て方をまとめました。

①採用の方針を決める

まず始めに取り組むことは採用の方針を決めることです。人数やコスト、選考基準など採用に関することを一通り決めます。そのためにはどのような人材が何人欲しいのか、という部分から逆算して全体の方針を固めていきます。欲しい人材により採用の方針や、コストも大きく変わってくるのでこの段階を怠ると、採用活動全体がうまく行かなくなってしまいます。

②ターゲットを決める

採用の方針が決まったら、さらに具体的なターゲットを決めます。スキルや経験から組織が求める人材と比較しながら慎重に行う必要があります。この工程を正確に行い、軸を作ることで採用活動全体を通じて一貫性を持って進めることができます。

③企業のブランディングを行う

採用媒体だけではなく、企業のホームページやSNSを有効に使うことが大切です。自社の事業内容や理念を発信することで求職者に正しい情報を伝えることができます。このブランディングについては大手企業と競争しやすいものではなく独自性がある魅力を伝えることが重要になります。

④情報の発信を続ける

最後に情報の発信を続けることです。求人票を掲載するだけではなく、ホームページやSNSで情報発信を続けることで求職者にアピールできます。情報発信の際には画像や動画を使うことで直感的に情報を伝えることも可能になります。


3.重要な採用基準

企業や業務内容によって求める人材のスキルや経験は異なりますが、スタートアップ企業が押さえるべき重要な採用基準があります。

・成長志向を持っていること

スタートアップ企業では限られた人数で組織を成長させて行かなければいけないため成長志向が求められます。自分で考え発信する力など能動的に動く力はどのスタートアップ企業においても重要です。即戦力、未経験関係なく成長志向はスタートアップ企業にとって重要な採用基準の一つになります。

経営理念に共感できること

スタートアップ企業を成長させるには経営理念に共感し、共通の目標に向かって進むことが重要です。一方で経営理念に共感できない場合には社員のモチベーション低下につながり、生産性の低下や早期退職というマイナスな結果につながってしまいます。

行動力があること

スタートアップ企業ではスピード感が求められるため、自身で判断してすぐに実行できる行動力が求められます。特に臨機応変な対応を求められることが多いため、面接の段階で見極めることが非常に重要です。


4.採用手法

様々な採用手法がありますが、スタートアップ企業ではどのような方法が有効なのかまとめました。企業が求めるスキルや人数によって変わるので適切な手法を選びましょう。

・求人広告

企業規模に関わらず一般的な採用手法として用いられるのが求人広告です。求人広告を掲載することで多くの求職者にアピールすることが可能です。求める人材のスキルや経験、スタートアップ企業の掲載が多い媒体を選ぶことが採用を成功させるためには重要です。しかしスタートアップ企業においては情報が少なく、求職者の目に留まらないことも多いため別の手法も同時に取り入れることをお勧めします。

・人材紹介

採用のチームが出来上がっていないスタートアップ企業にお勧めなのが人材紹介です。エージェントと打ち合わせをすることで、エージェントが企業に合う人材をピックアップしてくれます。他の採用手法に比べて人的リソースがかからない、ミスマッチが少ないというメリットがあります。

・ダイレクトリクルーティング

スタートアップ企業が求職者にアピールする方法として最もお勧めなのがダイレクトリクルーティングです。企業から求職者にアプローチするため、知名度が低いというデメリットを解消することができます。また、エージェントからのスカウトより企業からのスカウトのほうがメッセージの開封率が高いため効果的な採用手法であると言えます。また、積極的に転職を考えていない潜在層にもアプローチできる利点もあります。

・リファラル採用

既存の社員から紹介してもらうリファラル採用も近年注目されています。社員からの紹介であるため信頼性が高いことやミスマッチの防止などのメリットがあります。また知名度の低さや採用コストの少なさなど、スタートアップ企業のデメリットも補うことができます。


5.まとめ

多くのスタートアップ企業が苦戦している採用についてまとめました。知名度やリソース不足等の理由から苦戦しやすいスタートアップ企業の採用ですが、ポイントを押さえることで採用を成功させることができます。採用活動にお困りのスタートアップ企業様は参考にしてみてください。

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