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オンライン研修とは?導入するメリット・デメリットを徹底解説

新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、テレワークや時差出勤、オンライン研修を導入する企業が増加しています。オンライン研修は受講者側にも企業側にもメリットがありますが、一方で「何を準備すればいいかわからない」「講義を一方的に聞くだけになりそう」といった声もあります。そこで今回はオンライン研修を導入するメリット・デメリット、そしてオンライン研修を行う際の注意点を解説していきます。

目次

1.オンライン研修とは
2.オンライン研修のメリット
3.オンライン研修のデメリット・注意点
4.まとめ


1. オンライン研修とは

オンライン研修とは、インターネットを通じて遠隔地にいる参加者に対して、トレーニングや教育を提供する研修方法のことを指します。ビデオ会議ツールやオンライン学習プラットフォームを利用して実施されることが多く、インターネット環境とパソコンがあれば受講者はどこにいても研修を受けることができます。一口にオンライン研修と言っても形式は様々です。ここではオンライン研修の「ライブ型」と「オンデマンド型」についてご紹介します。

①ライブ型

ライブ型のオンライン研修は、講義を生中継する形式です。決められた時間に参加する必要がありますが、受講者は講師に質問をしたり、受講者同士でディスカッションをしたりすることができます。このようにライブ型のオンライン研修は双方性があるため、受講者同士の交流を深めたり、質問をすることでリアルタイムで講義を行っている講師ともコミュニケーションをとったりすることができます。

②オンデマンド型

オンデマンド型のオンライン研修は、あらかじめ録画された講義やコンテンツを受講者が自分のペースでいつでも見ることができる形式です。オンデマンド型は柔軟性が高く、参加者が自分のスケジュールに合わせて研修を進めることができます。また、研修内容をいつでも繰り返して再生することができるため復習に役立ちます。ただ、ライブ型と違ってオンデマンド型の研修は、コンテンツが事前に録画されているため講師や他の参加者との双方向性が少なく、参加者が独学になりやすい傾向があります。


2. オンライン研修のメリット

次に、オンライン研修のメリットをいくつか特徴をご紹介します。

①どこからでも参加できる

オンライン研修は参加する場所に制限がないことが大きなメリットと言えるでしょう。ビデオ会議やオンライン学習プラットフォームを利用するため、受講者は自宅やオフィスなどどこからでも参加することができます。遠方に住んでいて、物理的に参加が難しい社員へも研修を提供することができ、受講者は誰でも平等に教育の機会を得ることができます。

②柔軟性が高い

オンデマンド型のオンライン研修であれば、受講者が自分のスケジュールに合わせて受講できるため企業側も受講者側も研修のスケジュール調整も不要となります。また研修の形式や内容も企業や参加者の要望に合わせてカスタマイズすることができます。

③費用削減が可能

オンライン研修は一カ所で集まって行うオフライン研修に比べて、コストを大幅に削減することができます。従来のオフライン形式の研修では、会場費、講師の交通費や宿泊費、受講者の交通費や宿泊費などのコストが必要でしたが、オンライン研修は教材の制作費用や配信費用などがかかるだけで、これらのコストを大幅に削減できます。

④学習効果の向上

オンデマンド型のオンライン研修であれば、自分のペースで学習が進められるため、従来の研修よりも効果的な学習が期待できます。また、企業側も受講者の理解度や進捗状況を詳細に把握することができるため、受講者ごとに最適な学習プランを作成し、効果的な学習を促すことができます。


3. オンライン研修のデメリット・注意点

上記で述べたように、オンライン研修にはメリットが様々ありますが、一方でデメリットや注意点もあります。企業側はデメリットや注意点をよく理解して導入するかどうかを検討した方がいいと言えるでしょう。

①コミュニケーション不足

オンライン研修では、対面で行う研修に比べて参加者同士のコミュニケーションが不足しやすいという問題があります。オンライン上でのコミュニケーションは、各々が別の場所で受講するため気軽に交流することは難しいと言えます。対策としては、グループワークを研修に盛り込んだり、受講者同士のディスカッションを行う時間を設けたり、受講者同士が交流できる機会を設けるようにすることが挙げられます。

②技術的な問題

オンライン研修では、インターネット環境やパソコンの性能によっては、映像や音声の遅延、途切れ、不具合が生じる場合があります。また、参加者がオンライン上で利用するシステムに慣れていない場合、操作方法に不慣れであったり、トラブルが発生した場合の対処ができなかったりすることがあります。そのため、企業側も受講者側も事前にインターネット環境やパソコンのスペックについては確認する必要があります。

③受講者の反応を確認しにくい

オンライン研修におけるデメリットの一つとして、受講者のリアクションが把握しにくいことが挙げられます。対面研修では、講師は受講者の表情や反応から理解度や興味を把握することができますが、オンライン研修では、画面越しにしか受講者を見ることができないため、受講者が研修に集中しているか、理解しているか、質問や意見を持っているかどうかが分かりにくいという問題があります。また音声や画像の遅延がある場合、講師と受講者とのコミュニケーションがスムーズにいかないこともあります。
これらの問題を解決するために、受講者がリアクションを送ることができる機能を使ったり、チャットやメッセージ機能を使って質問や意見を募ったりすることで、受講者と講師とのコミュニケーションを活発に行うことが大切です。また、受講者に事前に準備してもらう課題や演習を設けることで、理解度や興味を把握することができます。

④実技の習得には不向き

オンライン研修は、基本的にはビデオやテキストなどのコンテンツを見たり読んだりする形式が多いため、実技の習得には向いていません。例えば、料理や接客といった職種においては、実際に手を動かして練習する必要があるため、オンライン研修だけでは十分な習得ができない場合があります。また実際の現場での環境や状況に応じた対応力や判断力の習得も、オンライン研修だけでは限界があると考えられます。


5. まとめ

オンライン研修は従来の対面式研修とは異なる形態の研修であり、効率的な学習が可能であり、柔軟性が高く、コスト削減も見込めるため、今後ますます重要性が高まることが予想されます。しかし、オンライン研修にもいくつかのデメリットが存在するため、研修内容や目的に応じて、オンライン研修の活用を検討した方がいいと言えるでしょう。

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