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第二新卒とは?第二新卒を採用するメリット・デメリットを解説

就職活動をしていると「第二新卒歓迎」といった文言を見たことある人は多いのではないでしょうか。今回は「第二新卒」について、どういった人が第二新卒に当てはまるのか、企業が第二新卒を採用するメリット・デメリットについてご紹介します

目次

1.第二新卒とは
2.第二新卒、新卒、中途の違い
3.第二新卒を採用するメリット
4.第二新卒を採用するデメリット
5.第二新卒を採用する背景
6.まとめ


1.第二新卒とは

第二新卒とは、新卒で入社した企業を早期に退職し、再度就職活動を行う人々を指す言葉です。第二新卒には明確に「いつからいつまで」という定義は今のところありません。一般的に初めての就職から3年以内に退職し転職する人々を指します。最初の就職先が自分に合わなかったり、キャリアを見直したいというニーズが増えていることから、第二新卒として転職する人々が増えています。


2.第二新卒、新卒、中途の違い

就職活動の際によく聞く単語として「新卒」や「中途」がありますが、第二新卒とどのような違いがあるのでしょうか。

・新卒

大学や専門学校などを卒業して初めての就職。就業経験が乏しいため、スキルや経験よりも将来性を重視される。企業も長期育成を視野に入れて採用する場合が多い。

・第二新卒

初めての就職後、数年以内に転職する方々。一度社会に出ているため、最低限の経験があり即戦力となる人材もいる。未経験業界へのチャレンジや新たな方向性を求める人々。

・中途

いくつかの企業を渡り歩いた経験を持つ転職者。ある程度のスキルと経験があり、年齢層は幅広い。企業からはスキルや専門知識が求められることが多い。

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3.第二新卒を採用するメリット

第二新卒を採用するメリットにはどのようなところがあるのでしょうか。

①即戦力としての期待

第二新卒は一度就業経験があるため、業務に対して即戦力として期待できる場合が多いです。

②採用コストや育成コストの削減

新卒採用に比べ、教育・研修の期間やコストを抑えられることがあります。また新卒採用で採用した場合、社会人としてのマナーや知識については研修が必要となりますが、第二新卒であれば働いた経験があるため、最低限のビジネスマナーやネットリテラシーなどビジネススキルを備えている人が多く人材育成のコスト削減が期待できます。

③柔軟な思考

一度転職を経験しているため、新しい環境への適応が早いとされ、多角的な思考を持っていることが期待されます。


4.第二新卒を採用するデメリット

第二新卒の採用にはデメリットも存在します。

①すぐに辞める可能性がある

「第二新卒=一度転職を経験している人」のため、企業側から見ればその人は転職への障壁が低いと感じることがあります。そのため、採用したとしてもすぐに辞めてしまうのではないかと不安になることがあるでしょう。採用担当者は求職者がどのような理由で前職を辞めたのか、どういったキャリアを求めているのかなど、確認する必要があります。

②期待値とのギャップ

企業が第二新卒に対して高い期待をかけすぎると、実際の業務適応でギャップが生じることがあります。さらに、一度就業経験があるからと言って、すべての人にビジネスマナーが完璧に身に付いているとは限りません。したがって、採用担当者は選考の際に、どういったスキル・経験があるのかに加えて、求職者の言葉遣いや立ち居振る舞いなど、社会人として当たり前のことが身に付いているかの見極めが必要となるでしょう。

③給与等の調整問題

新卒と中途採用の中間の待遇とするか、どちらかに寄せるかなど、給与や福利厚生の調整が難しい場合があります。待遇については、既存社員からの不満につながる場合があるため、慎重に決める必要があります。


5.第二新卒を採用する背景

企業側からすると第二新卒は、経験と新しい視点を持つため新卒より即戦力となりうることが多いです。また人材確保のコスト面でも新卒採用よりもリーズナブルな場合があるため、第二新卒の採用を行う企業が増えています。


6.まとめ

第二新卒は新しいチャレンジの機会とともに、初の転職という不安も抱えています。一方で企業側も、第二新卒の人々の経験と新しい視点を求め、積極的な採用が行われています。両者がお互いの立場を理解しサポートする体制を築くことが、より良い労働環境への道となるでしょう。初めての就職先がうまくいかなかった方々にとっても、第二新卒として新たな道が開かれていることは、現代の多様なキャリア形成の1つの選択肢と言えるでしょう。

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