近年、新型コロナウイルスの感染拡大により、採用活動を縮小させる企業が多くある中、エンジニアは変わらず需要が高く採用を強化している企業がたくさんあります。それはITインフラが生活に欠かせないものになっているためです。そのため多くの企業で獲得のための競争が進み、エンジニア不足が起きています。そんなエンジニア採用に苦戦している理由と解決方法をまとめました。
目次
1.エンジニア採用が難しい理由
2.エンジニア採用における課題
3.エンジニア採用を成功させるポイント
4.エンジニア採用のステップ
5.まとめ
1.エンジニア採用が難しい理由
冒頭でエンジニアの採用競争が激化していることについて触れましたが、その原因について深堀していきます。
①IT市場の成長
一番の要因はIT市場の成長であるといえます。ゲームやアプリ、ECなどITは人々の生活から切り離せないものになってきました。結果としてIT技術を求める市場が急拡大し、エンジニア不足に陥っています。
②待遇の高騰
エンジニアが不足し、売り手市場のなかで優秀なエンジニアの賃金は上昇しています。優秀なエンジニアを採用するためには資金が必要となるため、資金力の乏しい中小企業やスタートアップ企業ではさらに採用が難しくなっています。
③フリーランスの増加
近年では、企業に属さないフリーランスが増加しています。その要因として個人で案件を獲得できるプラットフォームや複業人材を募集しているプラットフォームが増加していることが挙げられます。フリーランスになる方が、「自身の得意な領域に携われる」「働き方の自由度が高い」「企業に属するより高い給料が得られる」と考えるエンジニアが多数います。
④エンジニアの離職対策
エンジニアの採用競争が激化しているため、企業は離職防止に努めています。優秀なエンジニアの流出を防ぐため、待遇面や労働環境の改善に力を入れています。そのためエンジニアの賃金上昇や市場に流れにくいという減少が起きています。
2.エンジニア採用における企業の課題
採用が難しい理由として、エンジニアに対する需要の増加や待遇の高騰などが挙げられますが、企業側にも多くの課題があります。
①採用基準のズレ
エンジニア採用がうまくいかずに悩んでいる企業は採用基準が高すぎる場合があります。採用担当がエンジニア出身ではないなど、エンジニアに対する理解が足りていない場合が多くあります。高騰している市場を知らずに企業の条件や理想を発信するだけでは優秀なエンジニアは採用できません。
②求職者へのアプローチ不足
求人を公開しているが応募が来ないという企業は、求職者へのアプローチに力を入れたほうが良いです。優秀なエンジニアが市場に流れづらい売り手市場では多くの求職者に、企業からスカウトを送信してアプローチして行く必要があります。
③動機付けができていない
選考辞退率に悩んでいる企業では、求職者に対する動機付けができていません。企業が求職者を選ぶのではなく、求職者が企業を選ぶ売り手市場では自社で働く魅力を発信しなければなりません。魅力は求職者一人一人異なるため面接でヒアリングしてニーズをおさえ、アピールすることが重要です。
3.エンジニア採用を成功させるポイント
優秀なエンジニアを採用するためのポイントをまとめました。エンジニアの採用を考えている企業様は参考にしてみてください。
・自社のエンジニアを採用活動に巻き込む
採用においてエンジニアの理解は欠かせません。採用担当にエンジニアの経験がない場合には特に重要です。求職者のスキルを見定め、魅力を伝える役割を手伝ってもらう必要があります。
・採用予算の拡大
エンジニアは売り手市場で、優秀になるほど待遇が高騰しています。必要としている要件を充たしている人材を見つけた際には報酬を上げて、自社で採用できる可能性をあげましょう。
・雇用形態を広げる
正社員ではなく業務委託で採用するのも手段の一つです。近年フリーランスで働く人も増えており、IT業界では特に顕著です。業務委託で働いてもらい、自社の魅力が伝われば正社員として働いてもらうことも可能です。
・企業からアプローチする
求人を出すだけでは優秀なエンジニアは集まりません。企業からスカウトを送るダイレクトリクルーティングを活用することが重要です。スカウトには工数がかかることや、魅力的な文章を作るのが難しい等の課題はありますが効果的です。
4.エンジニア採用のステップ
優秀なエンジニアを採用するには具体的にどうすれば良いのか、順番にまとめました。
①社内の理解を得る
まず始めに社内の理解を得ることが重要です。経営者にエンジニアの重要さを説明し納得してもらうことで採用に関わる費用が増えたり、定職後の離職率も減ります。
②採用活動にCTOの協力を得る
エンジニアを採用するにはCTOに協力してもらうのが一番の近道です。求人票の作成や書類選考、面接等にも同席してもらうことで求職者のスキルチェックや企業の魅力を伝えることができます。
③社内エンジニアを巻き込む
採用した場合に一緒に働くのは社内エンジニアです。スキルも大事ですがそれ以外の面で企業にマッチしているか見極めることで、定職後の安定に繋がります。
④効率的な採用方法を選ぶ
エージェントや採用媒体は多数ありますが企業の規模感や費用、採用人数によって適切な方法は変わります。エンジニアの採用競争は激化しているため、どのように採用していくか戦略を立てることは非常に重要です。
5.まとめ
多くの企業が苦戦しているエンジニア採用についてまとめてみました。エンジニアの採用競争は今後も続くことが予想されますので、課題を1つ1つクリアして戦略を立てて臨むことがとても大事になります。エンジニアの採用を強化している企業様は是非参考にしてみてください。