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採用ハウツー

キャリア採用とは?注目されている理由や中途採用との違いを徹底解説

採用には様々な種類がありますが、近年「キャリア採用」を積極的に行う企業が増えています。そこで今回は、キャリア採用について中途採用との違いやメリット、デメリットを解説します。

目次

1.キャリア採用とは?
2.キャリア採用が注目されている理由
3.キャリア採用と中途採用の違い
4.キャリア採用のメリット
5.キャリア採用のデメリット
6.まとめ


1.キャリア採用とは?

キャリア採用とは、これまでに他社で就業経験があり、その経験や知識などによって自社で即戦力となる人材を採用することです。企業が掲載している求人情報を見ると「未経験者歓迎」といった記載がある求人もありますが、キャリア採用ではそういった実務経験なしで候補者の将来の伸びしろや意欲を評価するポテンシャル採用とは全く異なります。キャリア採用で重視されるのは、求職者の過去の経験やスキル、専門知識であり、即戦力となる人材を確保することが目的です。


2.キャリア採用が注目されている理由

キャリア採用が注目されている理由の一つに、昔よりも転職が一般的になったことが挙げられます。人々が自身のキャリアパスや働き方を柔軟に選択できるようになり、前職で培った経験やスキルを活かして他社でスキルアップしたいと考える転職希望者がかなり増えました。企業側も競争力を維持するために、こういった即戦力となる人材を必要としているのです。


3.キャリア採用と中途採用の違い

よく「中途採用」という言葉を聞くことがあるのではないでしょうか。キャリア採用と中途採用は、採用対象やアプローチの面で異なります。キャリア採用は、経験豊富なプロフェッショナルや専門家を対象にし、過去のキャリアや実績を重視します。一方中途採用は、既に他の企業で経験を積んでいる人材を対象にしますが、経験の長さや専門性に重きを置くことはありません。中途採用では就業経験があれば「業界・職種未経験者」や「第二新卒」も含むのが一般的です。

こちらで中途採用について詳しく解説しているので、ぜひご覧下さい!
関連記事:【https://decillion.jp/columns/mid-career-recruitment/


4.キャリア採用のメリット

キャリア採用にはどのようなメリットがあるのでしょうか。ここでは3つご紹介します。

①人材育成のコスト削減

キャリア採用によって採用した人材は、既に業務に必要なスキルや知識を持っているため、新たな研修やトレーニングをする必要がなく、人材育成の費用を削減することができます。短期間で業務に参加し、成果を上げることができるため、育成の労力や費用を節約することができます

②即戦力としての活躍

キャリア採用の最大のメリットは、採用した人材が「即戦力」となることができるため、入社後は早い段階で成果を上げることができるところにあるでしょう。未経験で知識のない新人を1から教育して育成するのに比べるとかなり早いでしょう。

③新たな視点やアイデアの共有

キャリア採用は組織の多様性を高める効果もあります。同じ業界や職種で働いていたとしても、企業によってやり方やノウハウ、文化は全く異なります。キャリア採用によって他社で活躍していた人材が組織に参加することで、新たなアイデアや視点がもたらされます。


5.キャリア採用のデメリット

キャリア採用にはメリットもある一方、以下のようなデメリットも考慮する必要があります。

①採用・雇用コストがかかる可能性がある

経験豊富でスキルのある人材の採用には高い費用がかかる場合があります。その理由としては、即戦力となる人材は他の企業からのオファーや競合他社からの引き抜きのリスクが高い可能性があり、即戦力となる人材を確保するために適切な報酬や福利厚生を提供する必要があるためです。さらにキャリア採用では、新卒採用や未経験者の採用よりも高い給与や待遇を求められる傾向があります。そのため、採用コストや人件費が増加する可能性があります。企業は予算や経営戦略に基づき、コスト削減と人材の適正な報酬のバランスを考慮する必要があります。

②既存社員や新入社員からの不満

キャリア採用で採用された人材は、前職での経験から自分なりの仕事のやり方や考え方を持っている人が多いです。そのやり方や考え方が既存社員や企業とは合わず、新入社員から不満が出たりトラブルを引き起こしたりする可能性があります。さらに、同じ職務を担当している既存社員が新入社員のやり方や考え方に対して不満を抱くこともあります。


6.まとめ

キャリア採用は即戦力となる人材を採用し、企業の競争力を維持するために非常に有効な採用方法と言えますが、コスト面も配慮する必要があります。自社に合う採用方法が新卒採用なのかキャリア採用なのか中途採用なのかをそれぞれのメリット・デメリットからしっかりと考えるようにしましょう。

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